【殺戮の天使】絶対、護るから【アイザック・フォスター】2 (ページ7)

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５５決別-4 ページ7

キャシー『＿＿ねぇ、あなた達。そろそろ決別すべきじゃない？あなた達の約束、滑稽なほど無意味に見えるわ。どうせ死んでしまうと考えれば、不公平な約束だと私は思うのよねぇ』

ザックの目が鋭くなる。

キャシー『まぁ、いいわ！どうせこの部屋じゃどっちかの部屋じゃ一人しか行けないでしょうし。うふふ、頑張ってね！誰が先に断罪されるか待ってるわ！あーっはっはっは…』

ザック｢クソッ、回りくどいことしやがって…！ゲラゲラ笑いやがって、あの女。早くぶっ殺して＿＿＿…｣

レイ｢ねぇ、ザック。あの女の人だけじゃなく、外に出たらちやんと私も殺して｣

ザック｢お前、本当にそればっかだな｣

レイ｢…だって、あなたは私を殺したそうに見えないから｣

ザック｢約束は、約束だけどよ。あんま俺に命令してくんな｣

貴方｢っ！？｣

今までも聞いたことのないザックの声。

すごく…、低い声。

レイ｢……分かった｣

はぁ…とザックがため息をつく。

ザック｢で？この先どうすんだ｣

レイ｢下は針の山。道は前に縄の梯子、右に飛び飛びの床…｣

貴方｢でもこの梯子、今にもちぎれそう。ひとりで行くしかないね｣

レイ｢じゃあ、Aとザックは右の道に行って。私はこの梯子を渡る｣

ザック｢…そうかよ。勝手に死ぬなよ｣

レイ｢…うん。じゃあ、二手に分かれよう｣

ザック｢A、行くぞ｣

貴方｢！……うん｣

☆

パァン

向こうで銃声の音が聞こえた。

貴方｢！…レイちゃん……大丈夫かな…｣

ザック｢銃声…？あいつ死んでないだろうな｣

貴方｢ザック、どう進む…？｣

ザック｢とりあえず、適当に行ってみっか｣

貴方｢わかった｣

ザックはスタスタと向こうにいくが私は一向に進まない。

跳べないからだ。

ザック｢…何してんだ？｣

貴方｢……ザック。跳べないから…手、貸してくれないかな｣

ザック｢チッ、ほらよ｣

手を出してくれた。

貴方｢ありがとう…｣

ザックとなんか距離が縮んだ気がした。

分からないけど、なんだか嬉しかった。