【殺戮の天使】絶対、護るから【アイザック・フォスター】2 (ページ22)

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７０拳銃-5 ページ22

レイ｢……｣

『扉を開けたくば、神に名を告げよ』

『己に偽りが無いのなら』

『己に宿るその名を』

『そして、自分が何者であるかを知れ』

『＿＿ただし、神は穢(けが)れたものは要らぬ』

レイ｢……｣

ザック｢おい、いつまでそれを読んでんだ。おもしれー事でも書いてあんのかよ｣

レイ｢………ううん。別に｣

貴方｢面白いっていうか、意味不明だよね｣

神に名を告げよとか、自分が何者であるかとか……。

ザック｢はぁ？じゃあ何そんなマジマジと読んでんだよ｣

レイ｢……ごめんなさい。もういいから、行こう｣

エレベーターに行くと、レイちゃんがエレベーターの前に止まった。

レイ｢……開かない｣

ザック｢ここまで来てこれかよ！おい、お前が出口見つけた時横切ったボタンだらけの機会で開かねぇのか？｣

レイ｢確か、管理してる機械にも、エレベーターの起動スイッチは無かった……｣

……少し、考えてみると、レイちゃんは言った。

ザック｢おー、考えごとはテメェに任せたほうがいいからな｣

貴方｢……エレベーターの横にくぼみがあるね｣

私はふと、気になったところを言った。

レイ｢……そう言えば、さっきの壁の文字に『名を告げよ』と書いてあった。……『名を告げよ』……。確か、名前が書いてあるものを持っていたはず｣

貴方｢確か、ネームボードがあったはずだよ！｣

レイちゃんは、ガサゴソとポシェットの中を漁る。

レイ｢……『神に名を告げよ』。このネームボードには名前が書いてある……。それに多分、この壁のくぼみにちょうどハマる大きさだ｣

貴方｢でも、ネームボードは私のと、ザックのと、レイちゃんの三枚あるね｣

レイ｢二つくぼみがある…｣

貴方｢レイちゃんのと、ザックのは？｣

レイ｢……私のは違う気がする…｣

貴方｢じゃあ、私？｣

レイ｢うん｣

はめると、ガコンッとエレベーターが動き出した。