第61話(お別れ編) ページ14
次の日。
私は早速、美栞と紅葉ちゃんにメールを送った。
お母さんにフジたちのこと話したら、もう1回東京行けって言われたんだけど、2人も行く?
と送るとすぐに既読が付いた。
紅葉行きたいけど、バイトで忙しくなるから行けないかも
美栞私も行きたいけど、店のことでいろいろあるから、行けない
そっか。2人と行けないのは残念だけど、頑張って!!
そうメッセージを送ると、まかせろ!というスタンプと、了解!というスタンプが送られた。
「ひとり、かぁ……」
そう呟きながらリビングに行くと、お母さんが朝食を作っていた。
「あら、おはよう。で、友達には伝えたの?」
「うん。だけど二人とも忙しいみたいで……。一人で行くことになった」
「あら、そうなの……」
はあ、と私がため息をつくと、お母さんは思いついたように口を開いた。
「その……なんだっけ、ふじ?という人の連絡先持ってるなら、連絡したら?東京駅まで迎えに来てくださいって……」
「……お母さん」
「なあに?」
「その手があった。さては天才?」
私がそう言うと、あんたが馬鹿なだけよ。と切り捨てられた。
そう言われた私は何も言えなくて、食パンにマーガリンを塗った。
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金平糖(プロフ) - ゆーまんさん» アッアッありがとうございますっ!私も大好きです (2019年8月26日 16時) (レス) id: df27c0b327 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーまん(プロフ) - もうほんとだいすきです (2019年8月26日 16時) (レス) id: c7175e42ef (このIDを非表示/違反報告)
金平糖(プロフ) - みみゅさん» 前作から……!ありがとうございます!憧れだなんて!私なんかまだまだ未熟者ですよ……!もっとドキドキさせられるよう、頑張りますね!更新も頑張ります! (2019年8月20日 10時) (レス) id: df27c0b327 (このIDを非表示/違反報告)
みみゅ - 前作からずっとドキドキしながら見させてもらってます! 主さん文才素晴らしすぎて憧れます… 更新、頑張ってください! (2019年8月20日 9時) (レス) id: cd5bc31fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:金平糖 | 作者ホームページ:(ヾノ・∀・`)ナイナイ
作成日時:2019年8月10日 6時