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相葉「そこが俺、わっかんないんだよな〜」
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さっきまでの温度のない目じゃなくて。
相葉さんが本当に「解らない」といった表情をしてため息をついた。
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相葉「自分が好きならそれでいーじゃん？」
A「うーん……」
相葉「あれ？ダメ？(笑)」
A「だって……絶対自分のものにならないのに、むなしくないですか？」
相葉「別に？(笑)」
A「えー！」
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相葉さんが腕組みをして考えながら「うーん……」って何か考えていたけれど。
「あ！」って顔をして、わたしに言った。
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相葉「じゃあさ。たとえば、Aちゃんがアイドルを好きだったとするじゃん」
A「平成ぴょんぴょんですね！大好きです！！」
相葉「…………え？」
A「ヘイセイぴょんぴょん。知らないんですか？ 今、映画とかドラマとか……あとバラエティとかもすっごい出てますよ」
相葉「あ、わかった！あのグループか！山田くんとか！」
A「そう！それです！」
相葉「知念くんとか！」
A「そうそうそう！」←嬉しい
相葉「飯尾くんとか！」
A「伊野尾くんです！٩(๑`^´๑)۶」
相葉「…………あ、そう(‘◇‘) まあ、その……いのーくんとか、好きだったり……え？好きなの？いのーくん……」
A「うーん……みんなすきかも♥ なんかみんなめっちゃ可愛いんです♥」
相葉「ふーん……」
A「で？」
相葉「え？」
A「相葉さんが言ったんじゃないですか！ アイドルが好きだとしたら……って！」
相葉「あ、そっか(笑)」
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相葉さんは「うひゃひゃ」って笑うと、仕切りなおす。
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相葉「えーと……まあ、その、Aちゃんが平成ぴょんぴょんが好きなわけじゃん。でも、それって向こうが自分の事好きだから好きなんじゃないじゃん？」
A「あ〜〜〜…そういう事ですね？」
相葉「そうそう、そういうコト」
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何となく、相葉さんの言わんとしていることが解ってくる。
勿論彼らはアイドルで、わたし達のファンにむけて感謝や好意を抱いていてくれるのだけれど……感謝や好意を抱いていてくれるから、好き……な訳じゃない。
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相葉「ソレと一緒だと思うんだよね〜」
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そう言われて、わたしは頷くしかなかった。
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作者名：12（とうふ）
作成日時：2015年4月1日 23時
