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相葉「とにかく、Aちゃんって惚れっぽいもんね！」
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二宮さんの名前を出した途端、大野さんのことを(一瞬だけだけど)好きになった事まで思い出していたわたしを。
現実に引き戻したのは、相葉さんの声だった。
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相葉「櫻井先生でしょー？ニノでしょ？そんで……あ、大ちゃんのことも『好きになっちゃった』っていってたよね？」
A「………。」←一言しか言わなかったのに覚えてたのか、と思ってる
相葉「あとは誰だっけ？ ………えーと、あ、おんなじガッコの有岡くんとかも『可愛い可愛い』いってたよね？」
A「………………。」←それも覚えてんの？って思ってる
相葉「確か、コンビニの前で女の子のストッキング破ってんのみて、ショックだの幻滅しただのって言ってたよね〜(笑)」
A「……………………………………………。////」←あったよね、そんなこともあったよね、って思ってる
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相葉さんは「うひゃひゃ」って独特の声をあげて笑いながら、当の本人のわたしだって忘れてるようなことまで言った。
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相葉「いまは、松潤かな？」
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相葉さんはそういったけど、わたしにはそれが誰か解らなくて。。
きょとんとしたわたしをみて、相葉さんが「あれ？」って顔をする。
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相葉「松潤だよ。松潤」
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３回聞いてもわたしはやっぱり解らない。
相葉さんはますます「あれれれ？」って顔になる。
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相葉「こないだ俺が出てた時に、ピンチヒッター頼んだ人いたでしょ」
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「あの人あの人」、というと─────わたしは「ああ！」となった。
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カフェ 嵐は相葉さんの個人経営のお店だ。
だから、相葉さんの都合が悪い時はお店は閉めたらいいはずなんだけど─────相葉さんはある日、わたしに「明日は別の人に頼んでるからね」と言った。
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A「別の人？」
相葉「そう。松本潤っていうの。 ほら、駅前の通りの……絵本のいっぱいあるお店知らない？」
A「知ってます！ 友達と行った事あります！」
相葉「あはは(笑) 女の子、あーゆーの好きそうだもんね〜(笑)」
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相葉さんはそう言いながら、続けた。
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喫茶店同士で、そんなこともするんだ……なんて。
わたしはのんきにそう、思っていた。
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作者名：12（とうふ）
作成日時：2015年4月1日 23時
