……22 ページ22
.
相葉「今だから言うけどさ〜… アレ、ファーストキスだったんでしょ？」
.
.
相葉さんは片頬を上げて、笑う。
記憶の中では耳まで真っ赤になって照れていたのは相葉さんだったのに、わたしが思わず、真っ赤になってしまう。
.
A「あれは！！」
相葉「あれは？」
A「あれはカウントしないって！！！！」
相葉「カウントしないって誰がそんな事……あ、俺か(笑)」
.
そう。
寝ぼけた相葉さんにキスされたその後─────いっきに目が覚めたのか、相葉さんはベットの上で土下座してわたしに「ごめん！ごめんAちゃん！！」と謝った。
そんでもってそん時。
.
A「相葉さんが言ったんじゃないですか！ 『こんなの犬に噛まれた様なモンだから、キスの内に入らないよ！』って！！ 数に入れなくていいって！！！！！」
.
そう─────わたしに言ったのだ。
ふざけた事に、まだ茫然としていて「犬に……？」って繰り返したわたしに、相葉さんは「そう、犬！ワンワン！！」とか「柴犬っているじゃん！俺、相葉犬！とか」なんとか言って。
「カウントしなかったら大丈夫！ね！！」って、そう言って─────わたしと相葉さんとの間で、ソレは、無かった事になったのだった。
.
A(なのに！！)
.
なのに！！
.
A「今更それ、言います？！//」
相葉「え〜〜〜〜？言う言う、言っちゃう(笑) だって時効じゃん♥」
.
相葉さんは「うひゃひゃ」って高い声で笑った。
.
A「知りません！もうっ////」
相葉「ヒドイ！知らないとかヒドイ！！」
A「ヒドくないっ！！」
相葉「だって俺、いちんちだって忘れたことないのに！Aちゃんとシたキス！！」
A「……っ！……！！……！！！！////」
相葉「かーわいかったなー♥ こーんななっちゃって♥」
.
相葉さんが両手をグーにして、口元にあてて小動物みたいなポーズをとると、ぶるぶるっと体を小刻みに体を揺らした。
.
A「そんなんシてませんっ！！」
相葉「え〜〜〜？シてたよう、めっちゃ可愛かったかんね！あん時のAちゃん！」
A「シてないっ！！！！絶対シてない！！！！！」
.
「大体相葉さん目ぇ瞑ってたじゃないですか！！」って言ったら、「なんだ、忘れたとか言ってやっぱ覚えてんじゃん(笑)」って、相葉さんはまた笑った。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1075人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：12（とうふ）
作成日時：2015年4月1日 23時
