霧の中Ⅱ【嘴平伊之助】 (ページ7)

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第49話ページ7

不死川「どうしたァ？」

『すみません。自分が未熟だから、、。』

ﾎﾞｺｯ!

『痛っ！何すんですか！』

不死川さんにいきなり殴られた。

不死川「てめぇが未熟だからなんだァ。」

『い、いや、私が未熟だから不死川さんに迷惑かけてしまって。柱だったらできて当然なことも私はできない…』

ﾎﾞｺｯ!

『ちょ！何回殴るんですか！』

頭が割れそうだぞ。

不死川「まだ柱になってまもないてめぇができるできねぇ語ってんじゃねぇよォ。」

『…わ、私はどうしたらいいんですか…。湊が柱の皆さんに私の事を守るように言ったのは聞きました。柱になった私は、どうしたらいいんですか。皆さんに迷惑かけないように、心配をかけないように…。強くならなきゃいけないのに……』

不死川「知らねぇよ。てめぇが出来ることをやればいいだけだろ。」

『私が、できること、、？』

そんなのあるのか…

不死川「出来ねぇことがねぇ人間なんていねぇ。お前に出来ることを最後までやり遂げればいい。」

私が出来ることを最後までやり遂げる。

そしたら強くなれるのか？

ポンポン

不死川「無理に強くなろうとしなくていいんだよ。少しずつ強くなりゃあいい。」

不死川さんが私の頭を撫でてくれた。

『…し、不死川さんって意外と優しいんですね…。』

不死川「殺すぞ、てめぇ。」

『すみません。』

私が出来ること。

遊郭に戻ろう、最後まで自分の任務をやり遂げよう。

遊郭の任務は私の任務だ。

まきをさん達を助けなきゃいけない。

『…不死川さん。』

不死川「あぁ？なんだァ。」

『私、自分の任務、最後までやり遂げます。ここ、お願いしていいですか？』

不死川「あぁ。行ってこいやァ。」

『ありがとうございます！お願いします。』