霧の中Ⅱ【嘴平伊之助】 (ページ40)

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第81話ページ40

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驀踟「お前の両親の味はかなり不味かったなぁ。肉もついてなければ貧相で不味い味だった。」

『ﾊｧ…ﾊｧ…。』

驀踟「どうした？顔色が悪いぞ？悔しいのか…お前は何も変わってなんていないぞ。」

『…ﾊｧ…ﾊｧ…』

驀踟「弱くて未熟なままだ。何が強くなった。何が変わった。」

殺す…殺す…

その時、私はもう理性を失っていた。

驀踟「お前は強くなんてなっていない。この数年間は無駄だ。お前を救った奴が哀れで仕方がないな。」

ﾌﾞﾁｯ

私の中の何かかが切れた。

『…ﾊｧ…ﾊｧ…あぁぁあ！！！』

爪が伸び…牙が生え…

私は完璧な鬼になってしまった。

驀踟「そうだ…お前は鬼だ。お前の力を見してみろ。」

暗い、、暗い、、

辺りがが真っ暗だ、、、

『死ね…。』

私は刀を捨て、

素手で驀踟を攻撃した。

ｻﾞｼｭｯ！

驀踟「す、素晴らしい…それがお前の力だ！！！」

『あぁぁあぁぁぁ！！』

驀踟「ｸｯ…想像以上だ…無惨様も喜ばれるだろう！！」

『はぁ…はァ…』

“湊「A！だめだ！自分を取り戻せ！」”

湊の声が頭に響く…

『…ｯ…！うるさい…うるさい…』

驀踟「…お前は完璧な鬼だ！！」

鬼…

『黙れ…わ、私は…元々…鬼だ…』

驀踟「そうだったな…お前は鬼だ…」

『ｽｩｰ…血気術…』

“湊「A！お前は人間だ！！」”

『…ッ…！』

ｶﾞｻｯ!

突如、草むらの中から、騒がしい奴が飛び出してきた。

伊之助「猪突猛進！猪突猛進！」

『ﾊｧ…ﾊｧ…』

驀踟「なんだ貴様は。」

伊之助「俺様は鬼殺隊の嘴平伊之助だ！！」

この声……

『ｸｯ…！』

ﾄﾞｻｯ

伊之助「大丈夫か！A！！」

全身の力が一気に抜けた。

『まだ…。まだ…あいつを…倒してない…』

伊之助「お前…鬼になってるじゃねぇか！！どうしたんだ！！なんだ！血気術ってやつか！！」

うるさい…騒がしい…

『黙れ…お前には関係ないと言ったはずだ。』

伊之助「うるせぇ！！関係あるわボケェ！！」

『は…？』

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