霧の中Ⅱ【嘴平伊之助】 (ページ34)

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第75話ページ34

沙保「い、意味わかんない！なんであいつなの！あんな奴より！私の方が、、、」

『あ！お前らここに居たのかよ。さっさと稽古しろっての。』

伊之助達の後に沙保もどこかに行ったので、さすがに探しに来た。

炭治郎「すまない！すぐに行くよ！」

伊之助「…。」

なーんかすごい見てくる人がいる。

『な、なに？伊之助…』

伊之助「…なんでもねぇよ…」

そう言うと伊之助はすぐに行ってしまった。

『なんだあいつ…。おい山岸！お前も早く戻れ。』

ﾊﾞｼｯ!

『…は？』

沙保「私、あなたのとこほんとに大っ嫌い！」

今…叩かれた？？

『…。』

はぁぁぁぁ！？！？！？

『まじ意味わかんねぇ！！あの女！！』

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『オラァ！そこサボんな！！』

山岸に叩かれてから怒りが収まらねぇ。

隊士「なんか、霧柱様すげぇ怒ってない？」

隊士「しかもさらに厳しくなってるよ…」

『そこ！！喋んな！！』

隊士「「ヒィィ！！！」」

あーイライラするわほんと。

もう二度とあの女とは関わらねぇ。

沙保「私と勝負しなさい！」

関わらねぇと思った奴は、なんですぐに現れるんだよ。

『断る。絶対にお前とはもう勝負しねぇ。』

柱を叩く奴と誰が勝負するかっての。

沙保「伊之助くんをかけて、私と勝負しなさいって言ってるの！」

伊之助をかけて？

『馬鹿かてめぇ。伊之助は物じゃねぇぞ。なんで伊之助かけんだよ。』

沙保「私が勝ったら、伊之助くんに二度と関わらないで。」

こいつまじで話聞けよ。

『…おい。いい加減にしろよ山岸。』

沙保「っ…。」

黙って聞いてりゃベラベラと喋りやがって。

『さっきから言ってんだろ。

伊之助は物じゃねぇって。…人間だぞ。人をかけて勝負なんて、お前ふざけてんのか。』

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