霧の中Ⅱ【嘴平伊之助】 (ページ28)

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第69話ページ28

『あーーーーーーー暇だぁーーーー』

俓獅との戦いから2日。

任務が全くない。

鴉「カァー！カァー！」

『お！鴉！任務か！？』

しかし鴉は任務を伝えに来たのではなく。

緊急柱合会議を伝えに来た。

『なんだ？』

遅れて行くと絶対に怒られそうな気配がしたので急いで向かった。

『…遅れてないよ、ね？』

産屋敷邸に着くともうみんな集まっていた。

不死川「遅かったじゃねぇかァ。」

『…すいません。』

いやみんな来るの早すぎだろ！

目立たないように無一郎の隣に静かに座った。

『(あれ？人少なくないか？)』

そっか。宇髄さんが居ないのか。

『(静かだな、あの人いないと…)』

少し寂しい気持ちになった。

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緊急柱合会議の内容は痣の事だった。

痣…。

無一郎と蜜璃ちゃんは痣が発現したらしい。

『すごいな、無一郎。』

無一郎「きっとAにもいつか痣が出るよ。」

『だといいな。…それより無一郎。記憶が戻ったって本当？』

無一郎「うん、戻ったよ。」

『そっか！よかったなぁ！』

無一郎は記憶を失っていたんだ。

無一郎「ありがとう、A。」

無一郎…いつもより明るくなったな。

記憶が戻ったからなのか。

無一郎「それより、Aは初めてだよね、柱稽古。」

『あーうん。私は一般隊士と同じように柱に稽古してもらえるん、、、』

不死川「何言ってんだァ。てめぇも柱なんだから、隊士を育てろォ。」

え。私もするのか！隊士に稽古を！？

『え、でも！私はまだ、、、』

悲鳴嶼「Aは、隊士の気配を消すことを教えてやるといい…。湊がやっていたように。」

湊が、やっていたのか。

気配を…消す。

『わ、分かりました。』

無一郎「頑張って、A。」

湊の様に上手に稽古できるかな。

いや、でも、やるしかないか！

『うん！ありがとう！やってみるよ！』

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