霧の中Ⅱ【嘴平伊之助】 (ページ16)

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第58話ページ16

それから数日後、、

炭治郎が目覚めたと聞いたので蝶屋敷に向かった。

『よっ！炭治郎！目覚めたか！』

蝶屋敷に着くと、炭治郎は早速隊服を来てどこかに出掛けようとしていた。

炭治郎「A！来てくれたのか！」

なんか2ヶ月ぶりだからだろうか。

すごく久しく感じる。

『なんか久しぶりだね、炭治郎。目が覚めてよかったよ。』

炭治郎「Aも、怪我が酷くなくてよかったよ。」

まぁ終盤で来たわけだし、怪我はしてねぇんだけど、、

『ま、まぁね。それでこれからどっか行くの？』

炭治郎「実は、色々あって刀鍛冶の里に行くんだ。」

『あー鋼鐵塚さんだったけ？炭治郎の刀鍛冶は。』

あの人は相当気難しい人だった気が。

炭治郎「あぁ！Aは行ったことあるのか？」

『1回、湊と一緒に行った気がするような、、。』

炭治郎「そうか！」

『まぁ気をつけてね。行ってらっしゃい。』

炭治郎「あぁ！行ってくるよ！」

刀鍛冶の里って、、、

無一郎も行くって言ってたような。

『…私も行きたい！！』

伊之助「おい！赤目玉ー！！」

炭治郎を見送った後、伊之助が走ってきた。

出たー。

そういや、伊之助も久しいな。

伊之助「てめぇ今までどこいたんだよ！！」

なんかすげぇキレてない？

『任務だよ…何そんな怒ってんの。』

伊之助「てめぇ！やくそく忘れたんじゃねぇだろうな！！」

約束、、？

あ！！

『…天ぷらか！！…忘れてたわ。』

伊之助「うぎぃぃぃぃ！！」

『ごめん、ごめん。いや2ヶ月も経ってたし。すっかり忘れてた。』

伊之助「早く行くぞ！！衣のついたやつ食いに！！」

『え、今から？』

伊之助「当たりめぇだろ！！」

えー。今からは面倒臭いよォ。

グイッ

伊之助「早く行くぞ！！赤目玉！！腹減った！！」

『わっ！』

伊之助は私の腕を引いて走り出した。

『分かった、分かったから、ちょっと落ち着け！』

伊之助「猪突猛進！！猪突猛進！！」

『ちょ、ちょっと待って、足早っ！きついきつい！！』

何度言っても伊之助は止まる気配がない。

『待てや、このクソ猪がァァァ！！！』