・第52話 ページ10
・
『それで、話は?』
宇髄「特にねぇよ。」
は?
わざわざ美術室まで来たのに…
『じゃあなんで呼んだの。…用ないなら帰る。』
宇髄「…我妻と、付き合ってんのか。」
用あるのかよ。
『別に付き合ってはないけど…』
宇髄「付き合う気はあんのかよ。」
すごい低い声。
いつも宇髄じゃない。
『なんで怒ってんの。』
宇髄「別に怒ってねぇよ。」
なんかすごい不機嫌だ。
『付き合うとかどうとか、宇髄には関係ないでしょ。』
宇髄「関係なくはねぇだろ。ガキの頃から一緒に居るんだしよ。」
だからってどうこう言われる筋合いはない気がするんだが。
『だからって私が誰と付き合おうがどうでもいいじゃんか。』
宇髄「だからどうでもよくねぇって言ってんだろーが!」
『だからなんでそんな怒ってんの!?』
宇髄「別に怒ってねぇって!」
いや、これは完全に怒ってる。
『意味わかんない。』
宇髄「誰かと付き合う気があるなら俺に一旦言えよ。」
『なんで言わなきゃいけないの?付き合う人ぐらい、自分で考えて自分で決める。』
宇髄「言えって言ってんのが分かんねぇのか。」
『だからなんで言わなきゃいけないのかって聞いてんの。』
2人の空気がだんだんと重くなっていく。
宇髄「何でわかんねぇんだよ!」
『何が?言いたいことあるならちゃんと言ってよ。』
宇髄「はぁ。…てめぇ本当に馬鹿だろ。とにかく、我妻はやめとけ。…後悔するぞ。」
ブチッ
その時、私の中で何かが切れた。
バァン!
『いい加減にしろよ!宇髄!黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって。宇髄には関係ないって言ってんの!……何か言いたいことあればはっきり言えよ!』
私はこの時、初めて宇髄を叩いた。
宇髄「…っ!うるせぇなぁ!俺は、お前がっ…!!」
『何。…私が何?』
宇髄「…っ。なんでもねぇ……」
キーンコーンカーンコーン
重い空気の中、チャイムが鳴った。
『…っ。』
宇髄「…。」
私は急いで美術室を出た。
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はるか(プロフ) - 絵宙(えそら)さん» コメントありがとうございます!!風紀委員好きと言ってくれる方が多くて嬉しいです!(≧∇≦)ありがとうございます!励みになります!更新遅くてすいません!早く更新できるように頑張ります! (2020年5月9日 7時) (レス) id: 91b487a3af (このIDを非表示/違反報告)
絵宙(えそら) - 風記委員さんに惚れた恋敵が…!!うん、高橋?って奴ぶん殴ってきますわ←← 更新頑張ってください!!待ってます! (2020年4月14日 14時) (レス) id: 63faa5bcfc (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - mustardさん» コメントありがとうございます!!!!ちょっと探してきます笑 (2020年3月25日 21時) (レス) id: 91b487a3af (このIDを非表示/違反報告)
mustard(プロフ) - え…まてよ…風紀委員に惚れた←ちょ作者さん風紀委員さんの連絡先知りませんかね() (2020年3月19日 5時) (レス) id: e36ed0dc7b (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 夢世_yumese_さん» ありがとうございます!!励みになります!最近忙しくて更新遅くなりますが頑張ります!!!m(_ _)m (2020年3月6日 1時) (レス) id: 91b487a3af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉紅 x他1人 | 作成日時:2020年1月6日 20時