君の事嫌いだ。第2章【我妻善逸】

・第68話 ページ27

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善逸side









善逸「…っ…橘さん…」









俺は炭治郎が教えてくれた場所に向かって走った。









善逸「絶対助けるから…待ってて…」









ﾌﾞﾛﾛﾛ









無我夢中で走っていると1台の車が近づいてきた。









男「すいませーん。」









車の中から男が話しかけてきた。









善逸「ﾊｧ…ﾊｧ…」









俺はすかさず足を止めた…









男「我妻くんだよね？」









善逸「…。」









橘さんと関係しているとすぐに分かった。









男「Aちゃん、危険に晒したくないでしょ？一緒に来てくれない？」









善逸「っ…。」









一緒に行くという選択肢以外、ないに決まってる…。









、、、、いやちょっと待って！！









本当に乗ってよかったの！？









やばいんじゃないのこれ！！！









善逸「…あ、あの、、」









男「黙っててくださいねー。」









いや絶対これやばいやつだよね！！？？









俺死んじゃうよ！！









いやァァァァ！！！誰か助けてェェェェ！！








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男「我妻くん…着きましたよ。」









落ち着け、落ち着け俺！









橘さんは今も怖い思いをしてるんだぞ！！









俺が助けなくて、誰が助けるんだ！









善逸「ｽｩｰ…よしっ。」









俺は車を降りて辺りを見渡した。









使われていない倉庫のようだ。









ここに橘さんがいる…









善逸「…。」









ていうかこれ、犯罪じゃないの？









どう見ても女子高生誘拐事件でしょ。









高橋「あーがつまっ。」









上の方から声がして、見上げてみると、、、









善逸「お前…。」









高橋「久しぶり。」









善逸「…あの時の！！」









高橋「お？よかったー。君は覚えててくれてたんだねー。」









忘れるはずないだろ…この憎たらしい顔と声。









鮮明に覚えてる！









善逸「橘さんはどこだ！」









高橋「まぁまぁ…とりあえず上に来いよ。そこで話そうぜ？善逸くん。」









男は余裕の笑みを浮かべてそう言った。









"ﾌﾟﾂﾝ"









俺の中で何がキレた音がした。









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