私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART19 (ページ7)

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＃９３２ページ7

潤side

A「先生たちがっ…」

潤「うん、分かったよ。」

Aは結局、消灯時間を過ぎるまで泣き続けていた。

『新しい先生より先生たちがいい』

ずっと胸に秘めていた想いなんだろうな。

雅「ほら、そばに居るから寝な？」

A「んっ…んっ、」

潤「大丈夫。大丈夫だよ…」

15分ほど経った頃、ようやく可愛い寝息が聞こえてきた。

雅「おやすみ…」

2人で音を立てないように静かに病室を抜ける。

雅「やっぱり不安なのかな。」

潤「そもそもAは初対面の人苦手だもんね。」

いい奴らなんだけどな…

Aからしたらそんなの分からないか。

雅「また退院したくないって言い出すよね…」

潤「かと言って突き放すのもな…」

俺らがどんなに「いい奴らだよ」って言ってもAの強い不安感は消えない。

あいつらにはAにゆっくり少しずつ慣れてもらうしかない。

Aの信頼を得るのは難しいからな。

潤「今出来るのは限られた時間を後悔ないように過ごすこと。」

雅「…うん、そうだね。」

潤「あとはまた自傷に走らないかが心配だけど。」

Aの言葉は凄く嬉しかった。

でも、俺らの存在がAの足枷になってはいけないんだ。