私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART19 (ページ6)

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＃９３１ページ6

Aside

駅で由人さんと別れて私は病院に戻ってきた。

雅「あ、おかえりー。」

A「ごめん、ちょっと遅くなっちゃった。」

雅「大丈夫だよ。夜ご飯持ってくるね。」

時刻は19時を過ぎたところ。

まあ、ギリギリセーフかな。

病室で待っていると雅紀先生が夜ご飯を持ってきてくれた。

雅「お待たせしました。」

A「ありがと。いただきまーす。」

雅「ねえねえ、新居どうだったの？」

ご飯を頬張っていると雅紀先生が満面の笑みで聞いてきた。

A「二階建ての一軒家だったんだけど、結構広くて近くにスーパーもあったし住みやすそうだったよ。」

雅「よかったね〜」

よかった、のかな。

だけどここを離れることになるのは寂しくて、新しい先生よりも5人の先生たちが良くて。

我儘なのは分かってたけど私の想いは言葉として現れてしまった。

A「先生たちがいい……」

雅「ん？」

A「新しい先生じゃなくて…、先生たちがいいのに…」

雅「A…」

雅紀先生は我儘を言う私の頭を優しく撫でてくれた。

雅「ありがとう。そう言ってくれて嬉しいよ。」

A「んっ…んっ……」

美味しい夜ご飯は一瞬で涙の味になった。