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＃９５３ ページ28
Aside
目が覚めると私はいつもと違う天井に気がついた。
それにブランケットもいつの間にか掛けられている。
あ…医局か。
雅「あ、起きた？おはよう。」
潤「もう昼前だけどね。」
あれ…そんなに寝ちゃってた…？
寝ぼけ眼で時計を見るともうすぐお昼ご飯が配膳される時間になっていた。
潤「腰痛くない？ここのソファー硬いでしょ？」
A「ううん、大丈夫だよ。」
潤「翔さんが起こすのは可哀想だからここで寝かせてあげてって言ってたからさ。」
そっか…
翔先生は本当に優しくて良い人。
だから私も翔先生に全幅の信頼を寄せている。
雅「ああ、エビリファイ飲んだんだね。副作用は平気？手震えたりとかしてない？」
うん…特に問題無し。
A「してないよ。体調はバッチリ。」
雅「じゃあ病室戻ってご飯食べようか。朝ごはんとお昼ごはんどっちがいい？」
A「どっちも！」
ここには魔法がたくさんある。
私が安心出来る魔法。
薬でもホットミルクでもない。
それは先生たちのあたたかさ。
だから眠れないと思ってもここでなら眠れてしまう。
どんなに寒い冬でもここには先生たちのぬくもりが確かにあるんだ。
それはきっと先生たちの優しさの塊なんだろうな。
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2020年12月12日 23時
