今日:27 hit、昨日:1 hit、合計:57,128 hit
小｜中｜大
＃９５１ ページ26
Aside
一瞬だけ…、ほんの一瞬だけ『死にたい』と思ってしまった。
時々顔を見せる希死念慮は私にとっては厄介なものでしかない。
だけど今は本気で死にたいとは思っていない。だから先生たちに助けを求めた。
だって、私は家族3人で新しいスタートを切ると決めたんだから。
翔「落ち着いた？」
A「うん……でも眠くない…」
翔「起きてるのが辛くないなら無理して寝ようとしなくてもいいよ。」
薬が効いたのか私は綺麗な呼吸が出来るようになった。
しんどいのには変わりないけど。
和「よく俺らにリスカしたいって言えたね。」
翔「ほんと。偉いよ。」
確かに思い返してみればいつも事後報告ばかりだった。
A「だってさ、死にたいって思わなかったから…」
翔「それでも言えたのは凄いことだよ。」
本当に先生たちのところに行くべきか悩んでる間に引っ掻いてしまったけどね…
でも素直に話して正解だったのかもしれない。
薬の力は借りたけど今は落ち着いてるし、希死念慮もどんどん遠のいていく。
成長、したのかな。
今までの私だったら何も考えずに自分を傷つけていたと思うから。
私にもいつか『死にたい』と思わなくなる日が来るのかな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2020年12月12日 23時
