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＃９４３ ページ18
Aside
ご飯の味なんてまるで感じなかった。
ただただ疑問と失望が浮かんでくるだけ。
A「ごちそうさま…」
智「はい。片してくるね。」
はぁ…
もう分からなくなっちゃった…
智「お待たせ。」
智先生の声に顔を上げると翔先生も一緒だった。
今更どんな顔して翔先生と話せばいいの？
智「Aの訴えはよく分かった。最後まで俺らが良かったんだよね。」
A「ん…」
智「でも、ずっとこのままだとAは俺らに甘えたままになっちゃうんじゃないかなって先生たちは思うの。」
甘えたまま…？
和「甘えてくれるのは嬉しいし、悪いことじゃない。だけど俺らだっていつかは死ぬ。ずっと傍に居てあげられるわけじゃない。」
そんなの、分かってるよ…
智「俺らが死んだ時、Aは他に誰を頼る？」
それは…
智「Aには心を許せる人をたくさんつくってほしいなって思うんだ。そして色んな人をちょっとずつ頼ってほしいの。」
A「それは、家族以外にってことだよね…？」
和「うん、出来たら顔を合わせてAの大切な話をできる人。心のホットラインとかあるけどあれは毎回出る人同じってわけじゃないから。」
私の大切な話…
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2020年12月12日 23時
