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＃９２６ ページ1
和也side
A「じゃあ、行ってきます。」
和「行ってらっしゃい。気をつけて。」
今日はAが新しく住むことになるであろう新居を見学しに行く日。
夜には帰ると外出の申請書には書かれている。
雅「新居か…大阪だっけ？」
いよいよだってようやく実感が湧いてきた。
どうなる事かと思ったけど、順調に行きそう。
A自身、家族3人で新しいスタートを切りたいと話していたから。
翔「引き継ぎの書く欄全然足りないんだけど…」
潤「Aの場合はデータごと引き継いだ方が早いよね(笑)」
そのままカルテを渡してもいいくらいAの情報量は膨大。
Aの人生の半分以上がここにある。
誇れるものじゃないのかもしれないけど、俺らとAの繋がり。
雅「なんか、早いね…」
潤「ほんと。」
患者の退院は喜ばしいことなのにどこか寂しくて。
そんなこと思ってしまう自分が嫌で。
でももっと嫌なのは、4人が隣にいない未来を描かなければならないこと。
翔「2人もそろそろデスク整理しておいてね。」
和「うん…」
雅「わかってるよ。」
このボロボロのデスクともさよならか。
流石にこれを新しい職場に持っていく訳にはいかないもんな(笑)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2020年12月12日 23時
