＃６７６ ページ1
Aside
外出許可を得て、私は実家に帰ってきた。
自宅に入った途端、なんだか安心した。
おかしいよね、あんなに怖かった場所なのに。
今じゃ…ここが私の居場所だって思える。
お母さんが私のためにここを残しておいてくれたんだ。
何があったってここが私とお母さんの家だから。
さてと…帰ってきたはいいものの、片付けは昨日捗ったおかげでほぼ済んでいる。
暇だな……
病院の空気が重すぎて昼間だけでも避難しようと思って帰ってきたのにやることが無くて。
そんな隙間に入り込んでくるのが私の弱いところ。
なんで…
なんでこんなにも死にたくなってしまうの？
1人だから？
先生たちの目が行き届かないところだから？
やっぱりここは私にとってのトラウマだから…？
理由はあげてもあげても当てはまらない。
病院だったらあの赤ペンで何とかなってたんだと思う。
でも…ここなら剃刀も包丁だってある。
私は弱い心を自分の赤で塗りつぶした。
あーあ…やっちゃった…
右手には剃刀、左手首からは見慣れた赤色。
痛い…
痛いよ…
止血する気にもなれなくて私はヘナヘナとその場に座り込んだ。
どうせ、こんなんじゃ死ねないのだから…
今は少しだけこの痛みに縋らせてください。
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rabbit - ２つに分かれてしまってすみません！ (2019年5月18日 23時) (
レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 蒼紗仁真さんは毎日のように更新してくださっていて、毎日この作品を読むことが楽しみです！これからも無理をせず、お話を書いてください。応援してます！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
rabbit - 移行おめでとうございます！随分前からこの作品を読ませていただいておりますが中々コメントができませんでした。ごめんなさい。 (2019年5月18日 23時) (レス) id: 3f2f3af7cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年5月17日 22時
