私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ32)

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翔side

カチャン…

アルミ製の元空き箱にまた没収した刃物が増えた。

智「…また、持ってたんだね。」

翔「ん…でも、死にたいからじゃないと思う。いつもと少し違かった。」

智「そっか…じゃあ今日は翔ちゃんに任せるね。この前と交代。」

それじゃ普段と変わらない気もするけど(笑)

でも、ちょっと冷たくしすぎちゃったから今日は抑えめに。

コンコンッ

病室の扉をノックするとAの泣き声が少し大きく聴こえてきた。

ガラッ

雅「翔ちゃん…」

翔「…ああ、了解。」

相葉くんの目線の先には壁にもたれかかって頭を打ち付けるAの痛々しい姿。

潤「何度も止めたんだけど…」

和「翔ちゃんが戻った後すぐパニックになっちゃって。」

なんか昔と同じことが繰り返されてる気がするな。

Aが幼すぎたあの時と何も変わらない。

翔「A、」

A「んーっ、んー！」

俺が声をかけた途端、耳を塞いでしまった。

落ち着くまではそっとしておくしかないか…

雅「手当の方はしっかりやっておいたから。…じゃあ俺は戻るね。」

翔「ありがとう。」

震えるAの横で俺らは何気なく過ごす。

3人で世間話したり、昔話したり…あくまでもごく普通に。

潤「ん、落ち着いてきたね。」

自傷行為をやめたAは自分でベッドに上がった。