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＃６５６ ページ31
和也side
翔さんにカッターを取られてAはもうパニック寸前。
A「かったーかえして…かえしてよ……」
舌っ足らずな幼い口調で翔さんの白衣を掴んだ。
翔「医局戻るから離して。」
A「やだーっ…」
園児みたいに泣いて返して欲しいとねだる。
翔さんは敢えて冷たくしているんだろうな…
潤「A、手当しよ。ね？」
雅「ほら、あんまり動いたら傷開いてきちゃうから。」
潤くんが隙を見てAの手から白衣を離させる。
翔さんは何も言わずにスタスタと病室を出ていった。
A「あっ…」
雅「消毒しようね、…大丈夫だよ。」
ここまで興奮状態になるのも珍しい。
たかがカッター1本くらいでって思うけど、Aからしたら大事な1本なわけで。
その1本が未来さえも左右してしまうんだけどね。
潤「切ってたのって解離状態？」
和「普通に意識ある中でやってた。自分の意思でカッターも手元に持ってた。」
桃ちゃんや由人さんの話を聞いて気持ちが焦ってしまったのか…
それとも、A自身は本当に心から離婚したかったと思っているのか…
でも、死ぬ目的とかストレス発散のための単純な自傷目的じゃないって言うのはすぐに分かった。
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ルルモ(プロフ) - 移行おめでとうございます！こっそり楽しく読ませていただいております。 (2019年4月15日 19時) (
レス) id: f5d7b6f301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年4月13日 15時
