私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ30)

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＃６５５ページ30

潤side

Aの病室から応援要請があった。

先に戻って着替えてたんじゃなかったのか？

そんな疑問を抱えて翔さんと相葉くんと向かう。

病室のそばまでくればもうその悲痛な叫び声が聞こえてくる。

和「離しなさい。」

A「いやだっ！」

ベッドの上で数名のナースに抑え込まれているA…

翔「なに、どうした？」

和「カッター持ってます。」

Aの右手に確認できた新しいカッター。

それと左手首の新しく生々しい傷。

いつの間に…

雅「A、危ないから。」

A「やだやだっ…」

子供みたいに泣き喚いてカッターがお気に入りのおもちゃかのようにその手から離そうとしない。

刃は閉まってあるけどさすがにこれは危ない。

潤「嫌でもこれはダメ。ね？」

A「やだーっ…んっ…」

少し退行気味のAはいつもよりいくらか力が強い。

これくらいどうってことないけど。

翔「ほら、離して。…仕方ないな、ちょっと我慢だよ。」

痺れを切らした翔さんがAの右手を掴んでそっと指を開いていく。

A「いたいっ！やだっ…、あっ！」

翔「はい、もう離してやって。」

たくさんの腕から解放されたAはすぐに起き上がって翔さんの腕にしがみついた。