私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ22)

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＃６４７ページ22

翔side

A「寂しかったら、死のうとなんかしないよ、…？」

消えそうな作り笑顔で俺らにそう言う。

…嘘つき。

翔「死のうとしてたなら、あんな場所選ばないだろ？」

A「……」

翔「それにAは危険な行動には出なかった。今までのAならどんな行動をすれば死ねるか知ってるはずだろ？」

ちょっと追い討ちをかけるみたいだけど…今回は反省してもらわないといけないから。

…もう死にたいなんて言わないでほしいから。

『死ぬのが怖い』と言ったAが本心のA。

どんなに死ぬのが怖いと思っていても決行する人はいる。

でも、Aはそうじゃないと思う。

じゃなかったら俺らに助けなんか求めないから。

Aが助けて欲しいってここに駆け込んできたその日からAは心のどこかで『生きたい』って思っているはず。

俺はずっとそう思って、そう信じてAのそばに居続けた。

A「だって、…もうどうしたらいいかわかんない……」

和「分からなくなっても簡単に死のうとしないで。死ぬのは簡単だよ。でも本当にそれでいいと思ってるの？」

Aは俺らの顔を交互に見てゆっくりと顔を横に振った。

なんだ、やっぱり分かってるんじゃん…