私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ20)

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＃６４５ページ20

Aside

いつの間にか眠ってしまっていたみたいで目を覚ますと翔先生の腕の中。

翔「ん、起きたか。」

A「…ごめん、」

和先生も椅子に座ってパソコンを操作している。

まだ髪、濡れてる…

翔「脚、痛くない？」

A「あ、平気…」

それなら…と翔先生は私をベッドに座らせた。

この体勢、なんだか嫌な予感がする。

和「さてと…経緯を話してもらおうか？」

こんなことならずっと眠っていればよかったのに…

経緯なんて、そんなもの覚えていない。

ただ…ずっとここにいるわけにはいかないと思った。

何も言わないで勝手にいなくなったわけじゃないよ。

ちゃんと置き手紙も書いたし、私物も紙袋に入れて病室の端に置いておいた。

苦手な片付けも1人で頑張った。

それなのに…なんで何も分かってくれないの…？

翔「ずっと…ODした時からずっと死にたい気持ちが残ってたの？」

A「…ん」

死にたい…っていうよりも消えたいっていうニュアンスの方が正しいかもしれない。

和「本当はさ、寂しかったんでしょ？あんなこと言ってたけど…それはAの本心じゃないもんね。」

和先生が私の頭をそっと撫でる。

…なんで和先生はいつも私が思ってること当てちゃうんだろうね。