私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART13 (ページ39)

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和也side

看「お疲れ様でした〜」

和「ああ、おつかれ。」

タイムカードを切って4人が待つ場所に向かう。

今日は珍しく5人とも当直もない。

ちょうど大野さんも出張から帰ってくる日だし。

みんな空いているなら5人で久しぶりに飯でもと大野さんからの提案を受けた。

和「お待たせですー」

翔「おお、お疲れ様。とりあえずビール？」

和「お願いしまーす。」

キンキンに冷えたビールが運ばれてきてようやく5人で乾杯。

…最高だな。

智「あのさ…ちょっと大事な話があって、」

雅「えっ…」

大野さんから切り出された衝撃的な話に俺は耳を疑った。

頼んだのが酒で良かった。

ノンアルだったら…こんな簡単に話聞けなかっただろうから。

翔「…病院はどうするの？」

智「まだ決めてない。でも…今の俺の気持ちはそんな感じだから。」

普段、多くを語らない人だからその内に秘めている思いに気付くことが出来なかった。

智「もしそうなったら…みんなはどうする？」

いきなり突きつけられた未来の話。

そんな先のことなんか考えたこと無かった…

潤「まだ…分からないや。」

雅「俺も……」

こんなに悲しい5人の空間今まであっただろうか？

俺は零れそうになる涙を必死に堪えた。

和「俺は、このまま続けていきたい。」

智「うん、そっか。」

微かに震える優しいその声がずっと耳にこだましていた。