＃５２１ ページ46
雅紀side
由人「よろしくお願いします。」
雅「はい、お預かりします。」
桃ちゃんからの手紙…
これが最後になると言われた。
まだ一通も渡すことは出来ていない。
今日、持って行ってみるか…
引き出しから大切に保管していたA宛の手紙、十数通を手に病室に向かう。
コンコン、ガラッ
智「あ、持ってきてくれたんだ。」
雅「うん…」
少し泣いたのかAの顔には涙のあとがしっかりと残っている。
雅「A、これ…桃ちゃんからの手紙。」
A「手紙…？」
身体を起こしてAは手紙を読み始めた。
一通目には謝罪の言葉、二通目以降は近況報告。
今日渡された手紙には感謝の言葉が綴られていた。
A「なんで…」
またポロポロと想いが溢れ出した。
今度は声を上げて。
やっと声を上げて泣いてくれた、ってちょっとだけ嬉しい。
最近のAはいつも仮面をつけて俺らにも本当の顔を見せてくれなかったから。
大ちゃんも同じような安堵したような表情を浮かべている。
A「んっ…」
雅「Aっ？」
突然、Aが苦悶の表情を見せた。
手が胸に近づいていく…
智「痛みが出てきたみたいだね。」
目の当たりにした初めての状況…
ずっとこんなに辛い痛みを1人で我慢してたの？
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ruki - 初めまして!この作品を最初から読みました!すごく感動した作品です! これからも頑張ってください (2019年2月8日 11時) (
レス) id: 2c11055f1a (このIDを非表示/違反報告)
にし(プロフ) - このシリーズ、最初からずっと見てました。まだスマホ持ってない時から、親のPCでこっそり…笑 やっとコメントすることができて嬉しいです。更新ゆっくり待ってますね。 (2019年1月28日 6時) (レス) id: 6d8eff4e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年1月10日 17時
