＃５１２ ページ37
和也side
翔「由人さんも？実は…俺もAから同じことを打ち明けられたんだ。」
医局では由人さんとAの話で持ち切り。
由人さんもAもお互いに離婚をしたいと申し出ているというのだ。
どちらの気持ちも手に取るようにわかるから…辛い。
智「んー…どうしようね…今のAには伝えられない。」
翔「はぁ…どうすればいいんだろう…」
Aから何か聞けないだろうか、そんな思いでAの病室に急いだ。
和「A…？起きてる？」
A「起きてるよ…」
力ない声…
感情なんて1ミリもこもっていないようなそんな声が聞こえた。
そしてただ、天井の一点をぼーっと見つめていた。
A「…、たい……」
掠れた声でAは何かを呟いた。
俺の耳にはちゃんと届いたよ。
「死にたい」
って小さく呟いたこと。
和「A…」
ベッドサイドの方まで行けば、Aの泣きそうな表情が見えた。
そんな顔して死にたいだなんて言わないでよ…
そう言いたい気持ちをぐっと抑えてAの頭を撫でた。
和「自傷、我慢出来たんだね。偉いよ。」
Aは俺に頭を撫でられると嬉しそうにそっと笑顔を作った。
でもあくまでそれは作られた笑顔。
Aの心からの笑顔と感情はどこかに置き忘れたようだった。
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ruki - 初めまして!この作品を最初から読みました!すごく感動した作品です! これからも頑張ってください (2019年2月8日 11時) (
レス) id: 2c11055f1a (このIDを非表示/違反報告)
にし(プロフ) - このシリーズ、最初からずっと見てました。まだスマホ持ってない時から、親のPCでこっそり…笑 やっとコメントすることができて嬉しいです。更新ゆっくり待ってますね。 (2019年1月28日 6時) (レス) id: 6d8eff4e2c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2019年1月10日 17時
