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＃１７５ ページ49
翔side
A「……なんで？外泊出来るって言ったじゃん！」
翔「ん、ごめんな。」
A「嘘つき！出てってよ！！」
桃ちゃんの入学式の日に外泊できると言ったし、約束もした。
でも…Aを守るには少し難しくて。
翔「A…」
A「ほっといてよ……1人にして…」
このままここにいても仕方ないから病室を出る。
和「興奮してたね…」
翔「元はと言えば俺が悪いんだから仕方ないよ。今は1人にさせておこう。」
医局に戻ってデスクワークをやりながらこれからどうするか考える。
Aの気持ちは分かってる。
分かってるからこそその純粋な気持ちを踏みにじられるような思いはしてほしくないんだ。
入学式に出席すればすぐに保護者同士のやり取りやPTAの会合も開かれるだろう。
その中でAは耐えられるのかを考えた時、無理だと思ったんだ。
この前の懇親会の時もみんなのテーブルには入ることが出来なかった。
それなのにいきなりそんな所に入ったら悪影響が及ぶことは免れない。
Aには分かってもらえないかもしれない。
嫌いだって嘘つきだって言われるのも覚悟してる。
だけど全部Aを守るためだってこと……
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2018年5月22日 11時
