【改】私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART３ (ページ38)

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Aside

翔先生に言われた通り私は普段と変わらない生活を送っていた。

唯一困るのはカウンセリングくらいで…

筆談でやるけど腱鞘炎になりそうなくらい。

智「疲れたね。今日はこれでおしまい。」

いつものカウンセリングの時間に比べたらかなり短く終わった。

智「そろそろお迎えが来るよ？」

その直後、本当に翔先生の迎えが来た。

翔「筆談疲れたでしょ？」

ハイかイイエしかない答えに私は頷いて答えた。

翔「やっぱり。マッサージしてあげようか？」

病室に戻って翔先生のマッサージを受ける。

なんだかんだいって先生たちがいじるほど不器用ではない。

翔「気が向いたらでいいけどさ声出す練習も考えてみようか。」

声を出す練習…今までなるべく避けてきた。

どうせそのうち出るだろうって、今はしなくてもいいやって…

翔「ストレスになるようならしなくてもいい。でも声が出なきゃ『助けて』も言えないでしょ？」

そうだよね、声を出さなきゃ誰も助けてくれないって教えてくれたのは先生たちだ。

私は先生の手のひらに『れんしゅうする』と書いた。

翔「ん、無理しない程度に一緒にな。」

一緒に…

その言葉だけでどれだけ不安が少なくなることか。

その言葉にどれだけ助けられてきたか。

言葉の力は大きい。