【改】私を変えてくれたのは5人の先生。RESTART３ (ページ4)

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＃１３０ページ4

和也side

Aが話してる間、じっと話を聞いていたけどその表情はとても複雑で。

何故か笑顔なんだ。

桃ちゃんのことを話す時も涙を零しながら笑顔で言うんだ。

A「なんで私のところに産まれてきちゃったんだろうね…私なんかと出会わなければみんな幸せになれてたのかな…？」

和「A…」

それでもなお淡々と話し続ける。

自分は疫病神だって、不幸の塊だからって…

そんなことないのに…

俺らは…俺は1度もAのことをそんなふうに思ったこと無い。

でもAの中で自分のことを低く評価しているからそう思ってしまっているんだ。

A「…潤先生が助けてくれた時ね、正直嬉しかった。やっと光が見えたような気がしたの。でも…」

和「…でも？」

A「私が消えれば誰にも迷惑かけなくて良かったのにな…って…」

その時だけAは表情を曇らせた。

そしてまたすぐに笑顔を貼り付けて言った。

A「…死にたかった。」

俺は感情を抑えるしかなかった。

誰にもAを責める資格はない。こんなにもボロボロになるまで頑張ってたこの子に誰も叱れない。

和「Aが死んだら先生たち悲しいよ。」

…それしかかける言葉が見つからなかった。