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＃１５５ ページ29
Aside
翌日、車で病院の駐車場まで送ってもらった。
桃「ママっ、あのねこれプレゼント！」
A「え？」
桃からの思いがけないプレゼントに驚いた。
小さな包みを開けるとビーズブレスレットが入っていた。
もしかして…傷のこと…
A「ありがとう、これ大切にするね。」
せっかくくれたものだけどまだ着けられない。
パニックになった時にもしかしたら壊してしまうかもしれないと思ってしまう自分がいるから。
桃「じゃあ…またね。」
A「うん、またお見舞い来てね。」
桃の頭を撫でて私は病院に入った。
医局で潤先生と合流して三日ぶりの病室に入る。
潤「どうだった？楽しめた？」
A「うん。桃からこんな素敵なプレゼント貰っちゃった。」
私はブレスレットを引き出しにしまった。
潤「楽しめたなら良かった。あとで翔さんが様子見に来てくれるって言ってたからそれまでここにいてね。」
A「はーい。」
先生たちも年度末だから忙しそう。
それでも変わらずに接してくれるけどね。
たった3日だけど私はちゃんと桃の母親として過ごせていたかな…
きっと、大丈夫だよね。
だってあんなに笑顔だったから。
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2018年5月22日 11時
