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＃１４０ ページ14
Aside
その後桃と一緒にランドセルのカタログを見たり、幼稚園でのことを聞いたり…
桃と過ごす時間はあっという間に過ぎていく…
由人「桃、そろそろ帰ろうか。」
桃「えー…」
そうだよね…私もまだ一緒にいたいもん。
A「またおいで？桃が来るとママも元気になれるから。」
桃「うん！やくそく！」
桃の小さな小指に私の小指を絡めた。
2人が帰ってしまった病室は妙に静かで寂しくなる。
翔「また来てくれるんだろ？そんなに落ち込むなって。」
A「うん…」
あの子の笑顔は心からの笑顔なのかな…
もしそうなら嬉しいよ。でも…その反対なら…
翔「あんまり考えすぎないで。目の前にあることが事実なんだから。」
そう、だよね。あの子の笑顔に私も救われた。
翔「A、自信ついた？」
えっ…？
A「自信…」
翔「ちょっと試してたんだ。桃ちゃんと会うの不安がってたから。でも桃ちゃんにあんなこと言われたらもう大丈夫でしょ。」
うん、そうかもしれない。
だいすき、なんて言われたらママ頑張るしかないじゃん。
せめて卒園式までには退院して門出をお祝いしてあげないとね。
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2018年5月22日 11時
