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＃１６０ ページ34
翔side
昨日の夕方から不安定だって申し送りで聞いてはいたけど…さすがに外来の交代は難しい。
A「やだっ…先生がいいの…」
翔「A…嫌だけど我慢して？」
こうなったら最終手段しかないか…
時間も迫ってきているから俺はAに強めの睡眠導入剤を投与した。
A「薬……ずるい…」
翔「ごめんな……」
Aの意識が落ちたことを確認して一応抑制帯を付ける。
和「薬入れたんですか？」
翔「ごめん、それしか手段がなかった。」
あの状態で他の人を呼んでもAは仰け反って嫌がるだけ。
こっちの方が負担は大きくない。
でも確かにずるかったよな…
潤「翔さんのやったことは間違ってないと思う。だって不安定な状態にパニックが重なれば大変なことになるし…仕方ないよ。」
和「…分かりました。じゃあAの様子ちょこちょこ見に行きますから。」
翔「ごめん、ありがとう。外来行ってくる。」
外来が終わったらその後はずっとAのそばに居てやろう。
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作者名：蒼紗仁真 | 作成日時：2018年5月22日 11時
