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時は過ぎ七月。
俺が田中くんに落ちてから3ヶ月や。
放課後教室でなんとなくそこらへんにいた女子で話しとった時。
委員会終わりであろう田中くんが入ってきた。
樹「お、やっほー。何してんの?女子会?」
「(コソコソ)え、田中くんじゃん」
「(コソコソ)ねぇはるか田中くんだよ笑笑」
「(コソコソ)ねぇー話しかけなって!」
おーーーーいやめたれやめたれ。
樹「え?なに?笑」
コソコソされて田中くん困っとるやん。
悪口でも言われてる思って落ち込んでしまったらどうするん?ダメやろ田中くん傷つけちゃ!!
友達「え、ねぇはるかが樹と話したいって!笑」
はるか「!?」
お!?おい!?アホ!!!!?
はるか「いや、ちょ、ねぇ」
友達「あはっ!いっちゃえいっちゃえ〜」
この陽キャ女子ありえへん!!
ずっと”もう話しかけたらいいじゃ〜ん”とか言ってきとったから危険視はしとったけど!!
樹「んえ?なになに、はるかちゃん笑」
まって、しぬ、むり、かっこええ、近づいてきた!!
周りの女子たちキャーキャー言うのやめや!!!
ちょっとニヤニヤしてるSっぽい顔反則やで!!!
はるか「いや、まってまって、言ってない!え、」
樹「なになに、違うの?笑」
ポケットに両手突っ込んだまま俺の真横に立った田中くん。
思わず椅子を引いて距離を取ってしまう。
背後取られたない!!
樹「え、めっちゃ避けるじゃん、もしかして俺嫌われてる?」
はるか「え、違う違う!嫌いじゃない!全然好き!!!」
あんなに優しい田中くんを悲しませたない!!
女子「え!?笑笑」
「え、おいはるか笑笑」
「あはは!笑笑めっちゃ面白い笑笑」
はるか「!!!!」
え、ちゃうちゃう!え!?
バッと田中くんの顔を見ると驚いたように少し目を見開いてる。
はるか「え、ちがくて!!そういうことじゃない!まじごめん!」
樹「なんで?めっちゃ嬉しいよ、ありがと笑笑」
はるか「いや、そういう意味じゃないってば!」
樹「違うの?わかったって、はるかちゃん落ち着いて?笑」
はるかちゃん呼びにキャ〜と湧く女子ども。
俺がきゃーやわ、死ぬけど?
こうして俺の好きバレライフが始まった。
無理!恥ずかしすぎて明日から顔見れん!死ぬ!!
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作者名:さら | 作成日時:2023年12月24日 10時