青春アサガオ２ (ページ29)

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Aside

A「っ…！？！？！？」

…唇に触れる、初めての感覚。

それはすぐに離れて、廉の綺麗な顔がさっきより少し近くで私を見つめたけど。

…びっくりしすぎて、私は動くことができない。

廉「…大丈夫？」

…大丈夫、じゃ、ないけど。

廉が、まっすぐな目のまま私を見つめるのをやめてくれなくて、余計に大丈夫じゃないけど。

A「…だい、じょ…ぶ」

…それでも、廉は目線を離してくれない。

廉「あのさ…」

…廉が何か言おうとしてるのを感じで、私も必死で廉の目を見続けた。

廉「…一回しか言わないから、よー聞き。」

A「っ…」

喉の奥で唾を飲み込む。

廉「…好きです。俺と付き合ってください」

A「…っ…！！！」

…真っ直ぐに、私の目を見て言った廉。

…あまりにもシンプルで、廉にしてはまっすぐすぎるその言葉。

でも…

…それが、今の私の心に1番すっと入っていった。

普段ツンツンしてばっかりの廉が、

目を見てはっきり言った誠実すぎる言葉が。

廉「ふ…黙らんでよ、笑」

A「っえっと…」

私もすぅーっと息を吸い込んで、ちゃんと廉の目を見て言った。

A「…よろしくお願いします。」

…廉は、片方の口角を上げて優しく笑った。

…それは…

私が何度だって惚れる、大好きな笑顔だった。