青春アサガオ２ (ページ20)

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…な、な、な…！？！？

…あまりに急に走った雷みたいな背中の痛み。

…わなわな震えながら、振り返る。

廉「っはぁ…、」

…俺と同じくらいボロボロの、廉。

…手はまだ、俺の背中にある。

紫耀「っまえふざけてんの！？！？なにすんだよっっっ！！！！！！いってぇよっ！！！！」

力任せに廉に怒鳴った。

こんな時に喧嘩売ってんのか…！？！？

…理解できずに、廉の顔を見つめた。

廉「っ、は、笑」

…廉は、笑っていた。

紫耀「は…？笑」

…もはや、何も出てこなくて俺まで笑いがこみ上げてくる。

廉「…なーんだ、まだ全然体力残っとんのな」

紫耀「…なにが、」

廉「…まさか、疲れすぎてもう逆転は考えられないとか思うとるんかと思ったわ。」

はは、俺の勘違いやったな、と笑う廉。

紫耀「…」

…面白いこと言ってくれんじゃん。

紫耀「…俺をなんだと思ってるわけ？笑」

はは…笑ってしまう。

廉「はは…そうよな、悪かった笑」

…よし…！！！！！

…多分、2人同じタイミングに気合を入れたんだと思う。

ガッ！と肩を組んで、互いの背中を強く叩き合った。

…信じるからな、って気合を入れあった。

…諦めたらそこで試合終了。

…そうだよな？

廉に、教わっちゃったよ。

紫耀「ふは…」

ゾクゾクしてきたぜ。