2. yellow side ページ3
恋人なんていう名前をつけて
好みの女の子をキープしているだけのように聞こえて
馬鹿馬鹿しい
そう思ってしまうのだ。
「...はぁ。」
また1つ、ため息をつくと
カラン
店の扉についている小さなベルの揺れる音が
広いとは言えない店内に響いた。
その時、俺の口から声にならない声が出た。
ゴクリと、唾を飲み込む。
クラっとしたのは
鼻から抜けたアルコールのせいなのか
初めての感覚が、全身に走ったからなのか
そんなことを考える頭など、今の俺にはなかった。
恋に落ちた。
店に入ってきた
男に。
その男は、俺の隣の椅子に座り
「この人と同じものを1つ」
と、微笑んで�陲舛磴鵑妨世辰拭�
その微笑みは、横顔からでも分かるほど妖美で
アルコールに支配されていた俺を、更に酔わせるには十分なものだった。
「お兄さん、名前なんていうん?」
そんな横顔を見つめていると、突然くるりと俺の方を向き
その微笑みのままで俺に聞く。
「中間淳太、26」
「へぇー、一個上なんや。俺は桐山照史、25」
桐山照史と名乗った男は、俺に向かって手を伸ばして
グラスを持っていた俺の左手に、手を重ね
「ちょっと色々あってん。慰めてくれへん?」
と、眉を落として俺の目を見つめてきた。
今まで、何度もお酒の席で誘われたことはあったが
こんなにもどきどきしたのは、初めてだった。
俺はなるべく平然を装い
「俺も同じや、ちょっと面倒なことがあってな。
話、聞いてくれる?照史さん」
重ねられた手の上に、反対の右手を置き
下の名前で呼び、距離を縮める。
「...ええよ、淳太さん。それって恋愛系?仕事系?」
�陲舛磴鵑�そっと照史さんの横に俺と同じワインを置く。
照史さんは一瞬目をやりグラスを掴むと
すぐに俺の方を向く。
「恋愛系。女の子とちょっとあってな。
俺は遊びやって最初から言っとったのに、本気にして
なんで浮気するの!って一方的に怒られて。
ほんまめんどくさいわ、女って。」
俺は照史さんに向かって、今日あったことを話す。
すると、照史さんは少し上目遣いになるように頭を低くし、
「ほんま、女の子って面倒いよなぁ。
なぁ、淳太さん?男と経験、ある?」
と、何かを企んでいるように笑った。
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蘭芽(プロフ) - リクで黄(生徒会長)×橙(不良)で黄は王子様キャラだけど実はドSの万年思春期、脳内ドピンクで橙の前だけ本性を現す。大嫌いな黄に毎日告白、セクハラ等されタジタジな橙でお願いします。 (2018年5月5日 9時) (
レス) id: 34949edf8a (このIDを非表示/違反報告)
蘭芽(プロフ) - ありがとうございました！お互いに惹かれ合ってもすれ違っちゃう所が切なくてあと肩の蝶にキスが二人だけのものなのも良かったです！お忙しいとは思いますが自分のペースで頑張ってください。 (2018年3月23日 17時) (レス) id: 34949edf8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩藍 | 作成日時：2018年3月21日 14時
