53. Green side ページ9
「これから籠の中に入った玉の数を数えていきまーす!各クラスの先生方、準備はよろしいでしょうかー!」
玉入れの担当になっていた
マイクが必要なのかと思うくらい
大きな声の照史君のアナウンスが
ざわつくグラウンドに響く。
俺らが精一杯玉を入れた籠は
中間先生の小脇に抱えられている。
「いきますよー!いーちっ!」
天高く4色の玉が投げられる。
ボトっと言う鈍い音がバラバラに聞こえる。
早々に青い玉がなくなり、Cチームの悔しがる声が聞こえる。
次に緑の玉が見えなくなる。
ちらりと籠に目をやると
数は思った以上に減っていた。
(お願いやから...!)
願ったところで結果は変わらないが
なぜか願ってしまうのが人間だ。
照史君のカウントが少しずつ進んでいく。
「46、47、48...?」
照史君のカウントが止まると同時に
一気に周りから歓声が上がり
皆が立ち上がったり、手を叩き始めた。
(...勝ったんや、俺ら。)
そこでようやく自分達が勝ったことに気づく。
「51、52!1位は52個、黄色い玉のBチーム!」
照史君の結果発表と共に
応援席や周りから拍手が起きる。
俺は周りにつられて立ち上がったが
どうしていいかわからず立ち尽くしていた。
すると、目の前に影ができ
「お疲れ様、」
と、中間先生の声が聞こえた。
「お疲れ様っす。勝ちましたね!」
「他人事みたいな言い方やけど、神山も頑張ったやろ。何気に見てるんよ」
と微笑まれ、少しだけ恥ずかしくなった。
「次は、綱引き?」
「せやね。小瀧も藤井も生徒会の仕事やからな...神山もこっち来る?」
と聞かれ
「こっち...ってどこすか?」
と聞き返した。
「さっきから会長さんが涼みながらサボってるところ」
と、ニヤリと笑われた。
続く
※ここから途中経過はありません。
54. Green side→←52. Green side
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 460人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおりんご - すごく面白いです。頑張ってください (2018年7月31日 11時) (
レス) id: b890d2b513 (このIDを非表示/違反報告)
nwvd5lqZIemU6NI(プロフ) - この作品好きです 私もテスト期間なので、お互い頑張りましょう！ 更新楽しみです (2018年7月30日 0時) (レス) id: 33d05f4c85 (このIDを非表示/違反報告)
か - 更新待ってます面白いです (2018年7月26日 20時) (レス) id: 592cacc93a (このIDを非表示/違反報告)
ウルフ(プロフ) - 凄く面白いです！私は期末試験がもうすぐあるので、お互い頑張りましょう！ (2018年2月10日 15時) (レス) id: c751a453ea (このIDを非表示/違反報告)
ふじかえる(プロフ) - いつもニヤニヤしながらみてます(( 受験頑張ってください (2018年2月9日 21時) (レス) id: 1e6ee963f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彩藍 | 作成日時：2018年1月6日 19時
