west×School Parodexi 2 ※BL

68. Green side ページ23

胸がずっとドキドキしている。


2年生の全員リレーが終わり、1年生の全員リレーが先程スタートした。



アンカー1位でゴールしたシゲは、照史君や濱ちゃん


クラスメイトからもみくちゃにされていた。


その中で笑顔で笑う、額に汗が滲んだシゲは


俺には輝いて、とてもかっこよく見えた。



俺らはスタンバイがあったため、声をかけられはしなかったが


先程からこちらに向かって手を振っているシゲが見える。


チームは違えど、応援してくれているのだろう。


その応援にこたえられるように


そして、俺の次の走者、流星に繋げられるように



(頑張らんと...!)




しかし、そんなやる気とは裏腹に、緊張しっぱなしの俺。



俺がスタンバイしているのはトラックの内側



勿論、そのトラックではリレーが行われているわけで


走者が通る度に、鼓動のリズムが早くなっていく。



現在レースはDチームが有利だ


その背中を追いかけるようにCチームとBチームが


追いつけ追い越せの接戦状態




(めっちゃプレッシャーかかる...)



願ってはいけないことだが


いっそ、圧倒的大差で4位を走ってる時とかにバトンをもらいたかったとか



余計なことが頭を渦巻いているうちに



俺の前のスタンバイの人がレーンに出た。




もうすぐ俺の順番が回ってくる。



ゴクリと唾を1度飲み込んだら


緊張のせいで、だいぶ渇いた喉に


少し痛みが走った。




そして


目の前でバトンパスが行われ


俺はレーンへと足を踏み出した。





続く

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