west×School Parodexi ※BL

7. Green side ページ7

式も終わり、そのまま教室に移動になる。
俺らの教室は昇降口に入ってすぐ目の前の階段を登った4階にある。
2階が3年生、3階が2年生、4階が1年生の教室だ。
長い道のりを皆文句を言いながら上がっていく。


「お前ら、これから毎日登ることになるんやからな」


先生のそんな意地悪い台詞にあちらこちらから「えー」「マジかぁ」と言う声が聞こえる。

確かに、これを毎日は少しキツいが、まぁ慣れればなんとかなるだろう。

階段を登りきり、右手側の廊下の奥から2番目に俺らの教室、1-Bはあった。

中に入る前に先生から座席表を受け取り、皆自分の席を確認しながら席に座る。

(俺の席は...あった。)

廊下から3列目の1番前、教卓にもかなり近い席だった。

教室内を見渡すと、流星の姿が目に入った。
席は廊下から6列目の一番後ろ。
顔を机に伏せ、既に睡眠モードに入っていた。

(早すぎるやろ...)

その様子に、俺は心の中で少し笑った。


「はよ席つけ、ホームルーム始めんぞ」

先生の声がけが入り、ガタガタっと皆が席につく。
「今日から、この1-Bの担任を務めます、中間淳太です。担任教科は英語。1年間よろしくな」

先生が黒板に中間淳太と自分の名前を書き、サラリと適当に自己紹介をする。

(中間先生かぁ...)

最初は、ふわりと優しそうな雰囲気に見えたが、今の口調やさっきの台詞からして少しSっぽい先生なのかもしれない。


続く

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