west×School Parodexi ※BL

44. Green side ページ46

朝のホームルームを待つこの雰囲気にもだいぶ慣れてきた。

後ろの席の男子とも仲良くなり、高校生活は本当に充実している。

今日も、後ろの席の男子と話をしながら中間先生が来るのを待つ。

周りも同様にガヤガヤと騒がしく、真面目に勉強をしているやつなどいない。

その時、


ガラガラ


「おはよー、今日は重要な話しあるからなー」


間延びした声で挨拶をする中間先生の扉を開ける音で、一気に場が静かになる。


出席番号順で回っている日直が号令をかける。

先生が言った重要な話と言うのが、皆気になっているようで

どことなく、みんな落ち着かない空気。


みんなが座り、ざわついた空気のまま、先生が話を始める。


「はい、静かにせぇ。今日のホームルームは体育祭の話するで!」


“体育祭”


そのワードに、歓声が上がる。


「静かにせぇって!...体育祭の概要書いてあるプリント配るからなぁ」

と言いながら、プリントを配る。


「うちの学校は、毎年チーム対抗の真剣勝負やからな〜。
チーム分けは書いてある通り。
うちは生徒会長の3-B桐山照史がリーダーやから覚えておけよ。
今日の6時限目に顔合わせと種目決めやるから、3階の第2理科室移動な!」


先生が説明をしている間も、クラス中はざわざわとしていた。

(種目なぁ…どんな感じなんやろ...)


運動は、どちらかといえば得意な方な気がするが、正直よく分からない。



(流星とのんちゃん、サッカー部やったっけ...運動神経ええんやろうなぁ...先輩の女子にも目つけられそう。)



ここ数日、流星とのんちゃんと一緒に過ごしていて気づいた。

2人を狙っている女子は、そう少なくない。

学年に数少ない女子の、大半がカッコイイと思っているだろう。

1度、掃除の時間にこんな女子の話が耳に入った。



続く

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