west×School Parodexi ※BL

25. Green side ページ27

「へー...そんで入ることにしたんや」

と感心した様子の流星。

「うん、何か楽しそうやったし。」

「そういや昨日の放課後さ...」

と流星が話を始めようとしたその時、


ガラガラ


「りゅーせー!」


と流星の話を遮るように、教室前方の扉が開いた。

大きな声で勢いよく扉を開けたせいで、クラス皆の目線を集めた彼は、

ふわふわとした柔らかい色の茶髪にクリっとした大きな目は犬を彷彿させる愛らしい容姿で、流星より高そうな背は扉にギリギリだった。

流星がクール系イケメンだとしたら、彼はキュート系のイケメンだ。

エメラルドカラーにシルバーピンクのネクタイピンは俺らと同じ1年生の印。


(高身長イケメン多いな、この学校...)


名前も知らないが、そのイケメン度に勝手ながらイラッときたが、流星と親しそうな様子に心がモヤッとした。

昨日、同じ学校の人はここにいないと言っていた。

(昨日のうちに仲良くなったん...?)


と疑問を浮かべている俺から扉の彼に目線を移した流星が


「望?どした?」

と親しげな返事をした。

「その子誰?」

ずかずかと教室に入ってきて、流星の横に立った彼は、やはり流星より背が高かった。

俺のことを見て、不思議そうな顔をして流星に尋ねる。


(それは俺の台詞やけどな...)


なんて心の中で思いながら、彼と目を合わせる。

至近距離で見てもイケメンに変わりはなくて。


(流星の隣、似合うなぁ...)


と、自分で思い、勝手に傷ついた。


「神ちゃん、昨日仲良くなってん」


と流星が俺を紹介する。


「神ちゃんっていうん?俺、1-Dの小瀧望！のんちゃんって呼んでな！」


と人懐こそうな笑みを浮かる彼。



続く

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