west×School Parodexi ※BL

24. Green side ページ26

「...疲れる...」

昨日の放課後の「生徒会入ります」宣言から一夜が明けた。

あの後、先輩方に歓迎され、細かい手続きや書類等はまた明日という話しで解散になった。

先輩方はまだ少し仕事が残っていた様だったので、俺だけ1人で帰った。


慣れない通学電車と、4階までの長い道のりについ弱音を吐く。

クリームがかった色の階段は、俺の膝を蝕んでいく。


他の階に比べ、少し静かな4階に上がり、教室に入る。


ガラガラ


まだ慣れないメンバーだからか、俺が教室に入ると、殆どの人がこちらを向く。


(流星は...まだ来てへんな...)


昨日のホームルーム時の様子から見て、朝には弱そうだ。

まさか初日から遅刻はないだろうが。


...


結局流星は、チャイムの鳴るギリギリに教室に眠そうに入ってきた。


...

ガラガラ

「おはよぉ、ホームルーム始めんぞ」

気だるそうな中間先生が教室に入ってくると、話し声は止み、皆前を向いたのか椅子のガタガタという音が響く。

中間先生は俺の前で止まると

「神山、これ書類な。」

と数枚の紙の束を渡される。

紙の上部には「生徒会」の文字。

昨日渡すと言っていた、手続きの書類だろう。

俺は書類に目を通しながら、ホームルームをボーッと過ごした。

...

「神ちゃん、さっきの書類って何?」

ホームルームが終わり、自分の席で先程の書類の記入をしていると、机に影ができる。

声をかけられ顔を上げると、不思議そうな顔をした流星が俺の机の前に立っており、俺の手元の書類を覗き込んでいた。

急に声をかけられどきどきしたのは言うまでもない。

「生徒会...?神ちゃん、生徒会入んの?」

少し驚いたのか顔をして、俺の方を見る。

そこで俺は、昨日の放課後の話をした。


続く

25. Green side→←23. Green side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す