west×School Parodexi ※BL

14. Purple side ページ15

俺が凭れている壁の横の扉から、続々と人が出てくる。

俺の目に映る新1年生は、まだ期待や不安でいっぱいでとても初々しく見えた。

それと同時に先程、自分が扉を開けたせいで空気を乱してしまったことを心から反省する。


(あれはあかんやろ...)


ちょっと考えたら、まだ終わっていないことくらい分かっただろうに。

高校3年生になったところでアホは治らないらしい。

少しショックを受けながら、先程のことを思い出す。


「じゃんけんで負けたやつが淳太呼んでこようや!」


あんなシゲの提案に乗らなければ良かったと今更後悔する。

出てくる生徒にジロジロと見られるし。


(最悪や...)


俯き、深いため息をついたその時、


「待たせてごめんな」


扉から中間先生が顔を出した。


その背中からひょこりと男子生徒1人が顔を出す。

だいぶ小柄な身体は、すっかり中間先生の後ろに隠れている、少し明るめな髪はサラリとしているのがこちらからでも分かる。

その瞳は何やら不安そうに揺れていた。


「大丈夫です。...それより後ろの子って誰ですか?」

後ろの子と言うキーワードを聞いて、ビクりと肩が動く。


続く


✄--------------- ｷ ﾘ ﾄ ﾘ ---------------✄

＜コメントへのお返事＞

･Kismyft21202 様

応援のコメントありがとうございます！
緑担当さんから見て、口調等おかしな部分も多々あると思いますが、自分のペースで更新を頑張りたいと思います!

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