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周りが 慌てふためく
メグ「やだ！停電？」
キ「……いや違う！…始まるんだ！テストが！」
すると アナウンスが流れる
《お集まりな受験生の皆さん
これより一次試験を開始致します
前方スクリーンをご覧ください》
キュ「え！？」
メグ「な……何コレ！？」
『一次試験って思ってたのと違う……』
スクリーンには 何枚もの写真に切り替わる
どこかの部屋のようで 室内は荒らされている
三郎「学校側の手違いじゃねーの？」
メグ「ねぇ！キュウくん Aちゃん これって……」
メグは隣にいるふたりを見つめた
キュウは写真を食い入るように
真剣な表情をしていた
一方 Aの方は 画面を見ているものの
ぽやーっとしている
メグ｢(……な、なんなのよこいつ？
急にマジになっちゃって！ Aちゃんも意識ガ
どっか行っちゃってるし！)」
写真が全て切り替わると スクリーンは消えてしまった
《受験生の皆さん、今の映像ご覧にいただけましたか？》
｢え？！」
《一見 なんの変哲もない 部屋の光景であるかのような
先程の映像は…… 実際に起きた ある殺人事件の
たった一つの手がかりとなった現場写真です
被害者は犯人が現場を立ち去った直後
最後の力を振り絞って 持参した カメラの
シャッターを切りました……
一次試験ではこの映像をヒントに 受験生の皆さんに
真犯人を推理 していただきます
今から若干の補足説明を致しますが
先程の映像をは二度と映し出されません…》
三郎｢ちっ！やられたぜ！試験はもう始まってたか！」
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作者名：山ン本 | 作成日時：2022年4月25日 2時
