【H×H】仲間ハズレの猫 Ⅱ (ページ23)

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72話ページ23

ﾋﾟﾙﾙﾙﾙ..

私がそう言い放ったタイミングでクラピカへ連絡が来た。

「もしもし。...センリツか、どうした。

...?!そうか。」

同じタイミングで私の元にもコミュニティーから連絡が来た。

しばらく話した後、電話を切ったクラピカにキルアが問いかける。

「ヒソカ?」

「いや、仕事の仲間だ。」

『こちらにも連絡が来た、内容は同じだろう。

コミュニティーが旅団の追跡を諦めた。』

「え?!」
「旅団への懸賞金も全て白紙に戻したそうだ。」
「一体なんで?!」

.

.

「リュウセイガイって...?」

『社会的には存在していないとされる者たちの街だ。』

「話すと長くなるんだがな、最初は独裁者の人種隔離政策だったんだよな。」
「今じゃ世界で一番多人種が住む街だという説もある。」

『...。』

「とにかく紆余曲折を経てあそこは政治的干渉を全く受けない空白地帯になった。
投棄される廃物を再生利用することで1000万近い人間が生活しているといわれているが、」

『実はゴミと称して彼らに大量の武器や貴金属を与えている奴らがいる。

それが"マフィアンコミュニティー"というわけだ。』

「「?!」」

ゴンはよくわからないという顔をして問いかける。
「どーゆーこと?え？だって旅団はマフィアと...あれ...?」

『マフィアンコミュニティーは見返りとして社会的に存在しない人間を獲得できる。犯罪にはうってつけだ。』

「本来なら流星街とコミュニティーは蜜月関係にあるはず。それを壊した流星街出身の旅団...。

異質都市...旅団(やつら)はその中でさらに特異な存在かもしれないな。」

窓の外では、降り出した雨がさらに強くなっていた。