【H×H】仲間ハズレの猫 Ⅱ (ページ3)

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52話ページ3

「Aさん...、貴方クラピカに呼ばれて?」

『ああ、思っていたより緊急事態らしいな。
その様子では旅団の一人を逃したか。』

「やはり情報がはやいな。」

部屋に入るとセンリツ、他1人が立ったままなにか話をしている様子だった。

そこへクラピカがやってくる。

「誰だお前は?!」

リストにはスクワラと記載されてあったな。

競売に参加するはずだった他奴等も既に殉職している、ここにいる奴以外はあの娘の側にいるのだろう。

『A=レストレードだ。ノストラード氏からもう一人護衛に入るとの連絡があったはず、それが私。』

「彼女はプロハンターだ。護衛は二の次、賞金首を捕える事を一番の目的としてここに来たのだろう。」

『...流石だクラピカ。』

まだそれほど親しくなったわけではないがクラピカは頭がいい、そして私を少しは信用してくれている事がわかる。

「リーダーが言ってたヤツか...スクワラだ。
プロなら少しは心強いぜ...。」

警戒が解けたようでスクワラの声もだんだん小さくなる。

「それより3人とも、これを見てくれ。」

一通り会話を済ませるとクラピカがパソコンの画面を見せるように言った。

「なんだこりゃ。」

スクワラが不思議そうに聞く、画面を覗くと私が先程まで見ていたサイトが映し出されていた。

「プロハンター専用の情報サイトだ。ノストラード組が所有している物件の全リストが出ている。」

「な?!そんな情報が?!」

「もちろん組構成員の全リストもある。流石に我々新入りの名前はまだ入っていないようだな。」

クラピカは私と目線を合わせた。

『...この部屋はもうそちらのリーダーの名前で登録されているんだな?』

「その通りだ。この部屋はダルツォルネの名で借りられていた。
彼は組の幽霊会社の社員にもなっているから構成員リストに名前が乗っている。」

『だとすると、構成員のリストとヨークシン市内の全ホテルの宿泊記録を照らし合わせれば
この部屋まで突き止められてしまう可能性もある。

そうだろう。』

私とクラピカの話を聞いたスクワラは息を呑む。

「プロ...ハンター...なんて連中だ...。」

「じゃあもし敵がこのサイトを調べてたら...!!」

「非常にまずい。今すぐボスを連れて別の部屋を借りてくれ。」

クラピカはスクワラ達に指示をだす。

ダルツォルネが死.んだ今、リーダー代理がクラピカなのだろう。

いい人選だ。