【H×H】仲間ハズレの猫 Ⅱ (ページ1)

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50話ページ1

その後ロットフェリ組のフェノールから連絡が届き、ノストラードのダルツォルネからもすぐに連絡が届いた。

競売品が全て盗まれたというような内容がどちらからも伝えられ、首謀者を捕まえた組織にはコミュニティーから莫大な褒美をだすとのことだった。

だが明らかにおかしい。

何度かこのオークションには参加しているが、そうやすやすと全ての宝が短い時間で盗まれるとは思えない。

「褒美は逆効果だな。」

「そうね。」

『...功名心が先行し組織同士が連携をしなくなる。そちらのリーダーもロットフェリ組もそのクチらしいな。』

クラピカとセンリツは仲間と合流し宝を盗んだとされる奴らを捕まえに行く気らしい。

...盗人はA級賞金首で間違いないだろう。

一人や二人ではない、複数人いる。
そしてあの会場をまっさらにするような特殊な念能力を持っている集団。

『クラピカ。』

「...?なんだ。」

『先程のロットフェリ組からの連絡から折り返し連絡しようとしたんだが途切れている。

そちらの指示には私の名前は入っていないようだな。』

「そのようだ、君はロットフェリ組から来たのだから競い合いのようになっている今ダルツォルネが君を頼るとは思えない。」

そうなのだ。
つまり私は今フリー、調査したり捕らえたりするなら今が一番いい時かもしれない。

『...首謀者は、貴方の獲物かもしれない。

私は星を持つハンターだ、ノストラードについては行けないが出来るだけのサポートはするつもりだ。

力が必要であればここへ連絡してくれ。』

「...なに?」

"貴方の獲物"と言う言葉に反応したクラピカ。

幻影旅団、おそらく間違いない。

クラピカに仕事用ではない私の電話番号をわたし、二人と別れる。
センリツは終始黙って私達の話を聞いていた。

いや、話を聞いていたというよりは...まぁいい。

マフィア達が空に浮かぶ気球をゴルドー砂漠の方向に発見したようで十老頭に連絡を入れたらしい。

いくら陰獣相手でも、幻影旅団はキツイはずだ。

『...まだ連絡はとれないか。』

いや、連絡がとれたとしてもハンターとして別行動を要求しなければならないことになる。

A級賞金首なら尚更、捕まえなければ、

クルタ族のような犠牲者を増やさないためにも。

いや、今全員捕まえるのは難しい。

幻影旅団とは一度接触したことがあるがひとりひとりの戦闘力がプロハンター並にある。

手錠だけでは足りないか。