7話 ページ8
「ここの紅茶が美味しいんですよ!」
『...』
結局次の日の昼休憩に無理やり本部近くのカフェに連れてこられた。
...こいつ、私が珈琲飲めないと言ったら紅茶なら大丈夫でしょう？なんて言って...
それにしてもパリストン背丈が高いせいか街を歩くと目立っていたな。
「??どうしたんですか?」
『なんでもない。』
おまたせしました、と店員の声。
「さ、来ましたよ。ゆっくりお話しながらお茶しましょう!」
『...貴方さえいなければいい店なのだがな。』
「あはは、今日も酷いな〜。」
まぁ来たからには仕方ない。
『...熱い。』
「猫舌ですか??」
『わざわざ猫を挟んでくるな。』
「わざとではありませんよ。」
猫猫って....
ネテロ会長以外にその呼ばれ方をするのは気に入らない。
特にパリストンには。
「そういえばボクと会う前からジンさんと仲がいいですよね?」
『急になんだ。』
「あぁいや、気になっただけですよ。」
『....ジンとはもう何年も前からの付き合いだ。私がハンターになってすぐ、ジンと会った。それだけだ。』
私より先にハンターだったジンの背中を追いかけていた頃が懐かしい。
今ではジンにだって負けないほどの人脈と力だってある。
「...Aさん、ジンさんの話になると楽しそうに話しますよね。」
『そうでもない。』
「ジンさんきっと喜びますよ?」
『ジンは今私なんかと会っている暇がないほど自分の好きなことを楽しんでやっているんだ。
邪魔はしてくれるなよ。』
「まさか!しませんよ!」
...パリストンはジンの事が嫌いなのだろうか。
パリストンが誰かに向ける目は口は笑っていようとも無関心に近い。
よく見られるのは狂った愛情。
だがジンは何か違う...。
「Aさん、ボクはね...、」
急に話しだしたかと思えば今度は死んだ目ではなく真剣な目で私を見た。
「"今は行けない場所"に行きたいんです。」
『...？』
「だからもし、ボクがそこへ行く時がきたら貴方に一緒に来てほしいんですよ。」
....なんなんだ。
真剣な話をして、一体なんの話だ。
『...なにを、しようとしている?』
「それは言えませんよ。
まァ、こうやって誘っても貴方はきっとジンさんのところに行くでしょう。」
...わからない。
パリストンの考えてる事が、何一つ。
先が、読めない。
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駒田針 - フルバっぽいんですね。応援してます (2020年11月14日 20時) (
レス) id: b768d69f7e (このIDを非表示/違反報告)
Aaa(プロフ) - 大好きです、、これからもよろしくお願い致します。 (2020年7月30日 16時) (レス) id: 71d8bfbda5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 面白いです。続き楽しみです。応援しています頑張ってください!!!!!!! (2020年5月25日 21時) (レス) id: 163dfec881 (このIDを非表示/違反報告)
りあ - すごく面白いです...！！更新待ってます！！ (2020年3月4日 22時) (レス) id: bb950de271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナイル/手裏剣 | 作成日時：2019年6月8日 13時
